2019/06/18
東洋医学では『気』『血』『水』とあり、
気はエネルギーや体力血は西洋医学でいう血液に+して血流
水は血以外の体の水分
を意味します。
![東洋医学とは?](/wp-content/uploads/20190618_001.png)
この『気』『血』『水』のバランスが崩れたときに、体の不調をきたします。
このバランスを取る役目をしているのが人間の体の『五臓』なのです。
この五臓がバランス良く運ぶことによって体の働きを正常に戻していきます。
![東洋医学とは?](/wp-content/uploads/20190618_002.png)
五臓とは?
『肝』『心』『脾』『肺』『腎』
西洋医学の
『肝臓』『心臓』『脾臓』『肺』『腎臓』とだいたい一致しますが、少し違うところもあります。
【肝】
血液を貯蔵する働きをもつ
肝臓や胆のうと関係する
自律神経や情緒をコントロールする働きをもつ
【心】
血液を循環させる働きをもつ
心臓や循環器系に関係する
睡眠をコントロールする
【脾】
胃腸などの消化器系にかかわる
水分代謝や筋肉に栄養を与える役割がある
むくみ・冷えなど
【肺】
「気」を体中に巡らせる役割をもつ
呼吸器系全般にかかわる
皮膚の状態や水分代謝に関係する
【腎】
腎臓、膀胱など泌尿器系と内分泌系にかかわる
成長、発育、生殖、老化関係する
先ずは気とは何でしょうか?
![東洋医学とは?](/wp-content/uploads/20190618_003.png)
気とは現代医学でいうならば『エネルギー』や『体力』です。
では、どうやって気はつくられているのでしょう。
1つは食事、もう1つが元々のエネルギーや体力で気を増やしています。
エネルギーがなければ食欲がわきません。また、食べ物を食べないと元気が出ません。
なので、無理にでも食べなくては良いですが少しずつ食べれる範囲で食べていけば自然と少しずつ元気が出来てきます。
どうしてもの場合などは先ず、お灸や鍼などで先ずは気を補うのも良いでしょう。
気は5つの種類があります。
① 宗気・・・胸の中で働く気であり主に、呼吸や心臓の拍動に働きかけます。
② 営気・・・血管内で働く気であり主に、血液の生成や栄養、全身に潤いを与える効果を発揮します。
③ 衛気・・・血管外で働く気であり主に、免疫や汗腺、皮膚、臓腑を温める働きをします。
④ 臓腑の気・・・臓器に対して働きます。
⑤ 経絡の気・・・経絡(筋肉)に対して働きます。
次に東洋医学でいう血とは何でしょうか?
![東洋医学とは?](/wp-content/uploads/20190618_005.png)
西洋医学でいう『血液』とほとんど同じではありますが、それに+して『血流』や『成分』をも表しています。
『血』は腎精『エネルギー』に食物が加わり、肺から得た『清気』(酸素)によって作られ、『心』(心臓)を経て、全身に栄養や潤い、熱を送ります。
![東洋医学とは?](/wp-content/uploads/20190618_006.png)
酸素や栄養を送る働き『養営作用』
髪、爪、筋肉、皮膚などを作り出す『滋潤作用』
の2つの働きをします。
つまり、『血』の働きが悪いと、肌荒れや抜け毛、切れ毛、成長の発達が悪くなるといった症状が現れやすくなります。
最後に水とは何でしょうか?
![東洋医学とは?](/wp-content/uploads/20190618_007.png)
水とは別名『津液』(しんえき)ともよばれ、体内の水分で『血』以外のものになります。
つまり、汗や涙、粘液や関節軟骨や関節液などです。
津液の
『津』=体表面のさらさらとした液(汗や涙)
『液』=深部を走るねっとりとした液(関節液や粘液)
さて、どのように作られているのでしょうか?
① 先ずは食べ物から胃である程度のエネルギーをもらいます『精』
② 次に、小腸で消化され『液』をもらいます。
③ 最後に、大腸で残りの水分をもらいます『津』
この3つの食べ物から得たものと元々のエネルギーが結びついて『水』『津液』が生まれるのです。
この『水』『津液』は『肺』の働きにより『津』は呼吸や汗で役目をはたしたら体外へ放出され、『液』は深部に染みこみ栄養を渡し、役目を終えたら腎臓で『おしっこ』として体外へ放出されます。
まとめ
気 血 水について簡単に説明しましたが、どれも共通しているのは五臓が関係している事です。
この五臓はストレスや生活習慣、メンテナンス不足により崩れる恐れがありますので、日々の生活やメンテナンスには気をつけましょう。