2019/09/30
脳の病気が1番怖い!?
『脳の病気がやばい』と聞いても、ピンと来ないでしょうが、確かに日本人の死因ランキングの第一位は、がん 第二位は心臓病 第三位は肺炎で、脳の病気は4位と下の方に感じると思われがちですが、脳の病気は50代を超えて発症することが多く30~40代の方は危機感が持ちにくいかもしれません。
しかし、第三位の肺炎は寝たきりの高齢者でその多くは、脳の血管の病気の後遺症で起こってるケースが多く高齢者の肺炎は原因は脳にあるといってもよいのです。
『脳のやばい病気』の代表格は脳梗塞とくも膜下出血。脳梗塞は後遺症で生活の質が著しく低下します。
寝たきりになるケースも少なくありません。また、くも膜下出血は3分の1の確率でなくなる病気です。
いずれにしても突然起こる病気ですが、それ以前にリスクは積み重なっているのです。
① 脳梗塞
症状
- 顔のマヒ (顔面がゆがむ、表情が作れない)
- 腕のマヒ (片腕が動かしにくくなる)
- ろれつが回らない言葉が出てこない
なりやすい人
- 血糖値が高い(糖尿病)
- 血圧が高い
- コレステロール値が高い
- 喫煙、飲酒の習慣がある
予防&対処
脳梗塞を防ぐには、生活習慣を改めること。
食生活の改善と運動によって、血糖値、血圧、コレステロール値を下げ、(BMIに基づいた)体型をキープし、喫煙と過度な飲酒の習慣を改めましょう。
いかに早く治療を受けるかが回復のカギを握るので、初期症状が出たら、すぐに脳卒中専門病院などで受診しましょう。
② くも膜下出血
症状
- 突然の激しい頭痛(バットで殴られたような激痛)
- 吐き気(重症の場合)意識を失う
なりやすい人
- 家族にくも膜下出血になった人がいる
- 血圧が高い
- コレステロール値が高い
- 喫煙、飲酒の習慣がある
予防&対処
生活習慣にかかわらず、動脈に先天的な要因がある人はリスクあり。40歳を過ぎたら、高血圧、コレステロール値が高い人は年に1回のペースで、そうでない人は3年に1回のペースで脳ドックを受診し、MRIの画像診断を受けるようにしましょう。
今日、あるいは明日、突然、激しい頭痛に襲われた人は即、脳卒中専門病院へ。
③ 認知症
症状
- 物忘れの自覚がない(約束した事実すら忘れてしまう)
- 季節や、方向の感覚がなくなる
- 幻聴、幻覚がある
なりやすい人
- 高齢 聴力低下
- 歯が健康でない
- 血圧が高い血糖値が高い
- 社会的に孤立している
- 運動不足
予防&対処
好奇心を旺盛にし、人とのつながりを持つことが重要。適切な食事と運動、禁煙も大切です。
特に食事については、『EPA』や『DHA』には加齢による脳の萎縮を防ぐ効果があるので、今から魚中心の食生活に切り替えておくと良いでしょう。
上記の症状やリスクを抱えてる人は、早めに神経内科、脳神経外科、物忘れ外科の受診をオススメしております。
④ うつ病
症状
- いくら寝ても眠い
- やる気が出ない
- 疲れが取れない
- 食欲がなくなる
- 今まで楽しんでいた趣味が興味がなくなる
なりやすい人
- 過度なストレスにさらされている人
- ストレスに弱い
- 過労、睡眠不足
- 環境が変わった
- 親しい人との離別
予防&対処
ストレスのコントロールが大切です。
現代人はストレスと無縁の生活を送ることは難しいのでストレス発散して、溜め込まないのが大切になってきます。
軽いランニングやウォ-キングなどの有酸素運動が効果的。
そして、努めて体を休め、ゆっくり入浴し、睡眠を十分に取って脳をリラックスしましょう。